ゆれる

ゆれる ルララ うたう

坂の途中で 止まった腕時計は
しがみついた背中 時間を戻すように

ゆれる ルララ うたう

生温い その唇を 独り占めしてみたいはずなのに

段々近づいてくる あやふやなまま二人は
自転車走る速さで いつのまにか いつのまにか

ゆれる ルララ うたう

肩越しにもれてくる音に君の名を静かに重ねて

時計を裏返しにつけたら 左まわって 
君の所へもどれるような気がして こっそりと

急に泣きたくなって 後ろ向いていた 帰り道
最後に合わせた手のひら 思い出していた

ゆれる ゆれて ゆれた

ゆれる

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